Re: 期待権侵害について

使えない法律系資格（行政書士）を持っていますが、
ただの素人回答ですので、あしからず。

質問のケースは、期待権とは無関係と思われます。

期待権とは、「そう期待することが当然」という場合に
「期待に応えろ！」と主張する権利です。

そう期待することが当然とは、
たとえば非常勤や臨時職員の契約更新のケースでは、
毎年ほぼ自動更新を繰り返していて、
他のほとんどの非常勤・臨職も同じように更新されている場合、
「今回も更新されるのが当然」と期待するのは当然、
期待権を裏切るならそれなりの補償しろ！というわけです。

それなりの補償とは、ヒジョさんの言う「慰謝料」ですね。
慰謝料の額は裁判次第でケースバイケースでしょうが、
通常、解雇予告と同等の月給１カ月分くらいが相当のようです。


ヒジョさんの場合、職員の怠惰を上司に通報したため更新されなかった、
とのことですから、
期待権云々より、内部通報者保護法違反の可能性があります。

組織内部の悪事？を通報したことにより
解雇、減給その他不当な扱いをしてはいけない！
と定めた法律です。


「期待権」で訴えた場合、どうでしょうね。
ヒジョさんが、今までほぼ自動更新的に更新されていたなら
被用者の再更新への期待は、期待権として保護に値する・・・
という結論が出る可能性は高いと思いますが。
実際、そういう判例も出てますし。


いずれにしても、期待権で訴えようとするなら、
正職の悪事をチクったことは、期待権とは無関係です。